椅子張りとは・・・

日本の生活が欧米化したことに伴い、 椅子というものが日々の生活のあらゆる場面で必要不可欠なものとなりました。
ダイニングチェア、応接ソファ、商業施設、公共施設の椅子、介護器具 など。

その1脚の椅子が出来上がるまでに、木のフレームを木工所さんがつくり 、「張り屋」の「椅子張り職人」が手作業で中材をつけ、布地や本革、ビニールレザーなどを張り、 1脚の椅子が出来上がります。
椅子張りという工程で中材をつける作業が座り心地に大きく影響してきます。 中材の種類、工法もいくつかあります。

●ベニヤ下地の上にウレタンフォームをのせ、仕上げ張りをしたもの
底付き感はありますがスタイルを薄くしたい場合や商業施設など強度が要求される場面にむきます。


●木のフレームにSバネやウェビングテープをつけ受け張りをし、ウレタンフォームをのせたもの
現在の主流であり、一般的になっています。
ウレタンウォームを積層するなどして座り心地を良くすることも可能です。






●鼓バネを入れ「そく土手」という土手を成形し仕上げていく昔ながらの工法で造られる椅子



馬毛やファイバー繊維が使用され、職人の作業の良し悪しに大変左右されます。
強度な木部が必要となり、高価なものが多いですが、永く使用できます。

それぞれの椅子の用途、強度、デザインをイメージし考慮しながら「椅子張り職人」が1脚の椅子を仕上げております。




 素材別お手入れ方法

日常のお手入れ、汚れ落としは基本的に下記の方法で行って下さい。

ビニールレザー

柔らかく清潔な布で乾拭きする。
清潔な水もしくはぬるま湯を含ませた布で水拭きする→乾拭きする。
水もしくはぬるま湯で薄めた中性洗剤で拭き取る→水拭きする→乾拭きする
●表面清浄時のご注意
※漂白剤を使用しないでください。
※漂白剤を使用すると、ツヤ変化や色変が生じることがあります。 表面清浄用にはうすめた中性洗剤をご使用ください。
※高温物との接触注意 ビニールレザーをアイロン掛けしたり、ストーブ等の過度な熱源のそばに置かれると、 表面ツヤ変化・絞変化表面粘着・変形・変色が生じることがあります。



合成皮革

柔らかく清潔な布で乾拭きする。
清潔な水もしくはぬるま湯を含ませた布で水拭きする→乾拭きする。 水もしくはぬるま湯で薄めた中性洗剤で拭き取る→水拭きする→乾拭きする。
●表面清浄時の注意
※乾拭き、水拭きをしてください。 水拭きの場合は乾燥を十分にしてください。
※溶剤類の他、漂白剤も使用しないでください。
※漂白剤を使用すると、ツヤ変化や色変が生じることがあります。



本革

乾いたやわらかい布(綿100%)で「乾拭き」するだけで十分です。
特に「手あか」「整髪料」は革を傷める原因になりますので、こまめに拭き取ってください。
汚れが気になる場合、軽い汚れ等はぬるま湯に湿らしたやわらかい布を固くしぼり、汚れた箇所を拭き取ってください。
その後、乾いた柔らかい布で乾拭きをしてください。 半年に1回のお手入れ 半年に一度はレザークリーンなどで、革の部分全体をふいてください。
●表面清浄時ご注意
※有色の革用クリームや溶剤(シンナー・ベンジン等)の使用、化学クロス等でのお手入れは行わないようにしてください。 万が一変色したり風合いが変わってしまったりした場合、元には戻りませんので、十分ご注意ください。
※直射日光が長時間あたる場所、ストーブの近く等、直接高温になる場所は避けてください。
※ビニール製品、特殊処理をした毛皮等を長時間重ねると変色等の原因になる場合があります。



平織・ジャガード布

お手入れは、定期的に電気掃除機でゴミを吸い取るか、柔らかいブラシでブラッシングしてください。 汚れた場合は、お湯でうすめた中性洗剤で汚れを落とし、固く絞った蒸しタオルで洗剤分をよく拭き取りカラ拭きしてください。 (吸水性のある布でやさしく拭き取ることがポイントです。)



ベルベット・モケット布

直接アイロンなど熱を当てないようにしてください。
表面形状変化、変色、パイル抜けが生じます。 汚れた場合、中性洗剤をぬるま湯でうすめ、きれいなタオル等をかたくしぼり汚れ部分を軽くたたいて落としてください。
場合によっては、パイルが起きないことがありますので、気をつけて行ってください。
溶剤系の薬品は使用しないでください。